おおきな き がほしい

お題「大好きな絵本は何ですか?」

 

ぶん・さとうさとる/え・むらかみつとむ

「おおきな おおきな 木が あると いいな。 ねえ おかあさん。」

と小さな男の子 かおるが いいました。

おかあさんは ちょっとかんがえて いいました。

「でも、あぶなくないかしら」

「あぶなくなんか ないよ。ぼく あぶなくないように、

いろいろ かんがえたんだ。」

 

かおるが考えたおおきな木には梯子があり、それを登っていくと、

かおるの小屋があります。

すみっこには台所もあります。三さいの妹のかよちゃんが来られるように、

ぶらんこのような つりかごもつくります。

これで おしまいというわけではありません。

小屋のそとには、また、上へ登るはしご があります。

上の枝の付け根のちっちゃな穴には、りすの親子の家があります。

「こんにちはかおるさん。」

ほかにも やまがら かけす の家もあります。

 

はしごをのぼりつめると、てすりのついた みはらし台があります。

 

かぜが、さっと ふいてきて、かおるの かみのけをそよがせます。

はっぱも、さわさわと おとを たてるでしょう。



かおるの かんがえは まだまだ つづきます。

なつ

 

 あき ふゆ はる と

 

その日おとうさんが 帰ってくると かおるは自分の描いた おおきな木の絵をみせながらはなしました。

 



 

次の日曜日、おとうさんと かおるは ほんとうに木をうえました。

まてばしい という、とてもおおきくなる 木だそうです。

 

 

この絵本をよむと、とても 気持ちがいい風がふいていて 

おいしい空気で包まれているように感じます。

 

小さな男の子の かおるが かんがえた おおきな木の構想は

私が思い描くものをずっとずっとはるかに越えて、

素晴らしい景色へとはこんでくれます。

いつもの悪い癖で、全部の絵と文を載せたくなってしましますが

どのページの絵も文もとてもすてきです。

 

ぜひ、ごらんになってみてくだい

 

大型絵本でみると、おおきな木 の絵が 迫力があり、よりたのしめます。