経済的でおいしい❣母の好物
幼稚園の昼食、私はお弁当が嫌いでした。
毎日悩みの種でした。今では考えられませんが、お弁当を食べ終わらないと遊ばせてもらえませんでした。早く食べ終わって外に駆けだしていくお友達が羨ましくて……
しかしその悩みの種は役に立ったこともありました。怖い話を聞いた日や嫌なことがあった日、布団に入っても思い出し眠れない時は、お弁当のことを頭に思い浮かべると不思議と寝付くことができたのです。
なんでそんなに嫌いだったのかよくわかりません。
ただ幼稚園のお弁当で覚えていることがひとつだけあります。それは母が作ってくれたサンドイッチです。母は今でいう創作料理をする人で、その日のサンドイッチはチョコレートをぬり、魚肉ソーセージをはさんだものでした。単体では私の好物ですがそれを合わせるのはちょっと……ほんと、食べるのに苦労した記憶があります。
私は肉が嫌いだったので、カレーは肉の代わりにソーセージかツナが入っていました。想像するとおいしそうとは感じ難いでしょうが
でも、これはどうでしょう。「ツナおにぎり」これは今でこそ「おにぎり」の定番ですが、50年くらい前、コンビニでも販売されていませんでした。炊き立ての白いご飯にツナを入れ醬油を少したらして混ぜる、どうですか?「和風ツナおにぎり」とほぼ同じだとおもいませんか?こんなヒットな作品もあったんです。
ちょっと風変わりな料理人の母ですが、実はなかなか味にはうるさいのです。母は山形県出身で、野菜が大好き。漬物は欠かさず漬けていました。青菜、白菜は干してからつける。胡瓜の古漬けは面倒で、何回も漬けなおしをし、ぱりぱり食感を出すために取り出して熱湯をかける等、てまひまをかけていました。素材の味を生かした料理が好きだったのかもしれません。
今日はそんな母が好きだった料理の一部をご紹介します。
料理とは呼べないほど簡単なものですが、経済的で美味しいので是非ためしてみてください。
大根の茎の炒め物
<材料>
・大根の茎……画像の部分
・サラダ油……少々
・塩……少々
少量にしかなりません。
スーパーで袋に入った「大根の葉」で作るより
おいしい!
納豆に混ぜても美味!
<作り方>
・3mmくらいに大根の茎を刻む
・フライパンに油を敷いて刻んだ茎を炒める
・塩を投入、混ぜる
以上
煮干しの天ぷら
わかめの天ぷら
ネギ坊主の天ぷら
これは、初めての試み、昨年秋に万能ねぎをプランターに植えっぱなにしたら、花が咲いたので天ぷらにしてみました。みずみずしくて、爽やか、体が喜んでいる感覚がありました。
焼きおにぎり
ごはんが残ると、よく焼きおにぎりを作ってくれました。
自分でやってみると、なかなかめんどう。母は網で焼いていたので、焦げのつき方が私のものとはちがいます。味も母の方がおいしかったです。
<作り方>
・ぎゅっと固くおにぎりを握る。
・フライパンに、くっつかないホイルを敷き、焼く。
・表面が固くなったら、皿に出した醤油にころがす。
・再び、フライパンで焼く。
娘が、先日作ってくれたのは、白ごまが入り、香ばしくて、美味しかったです。
全部混ぜてから握り、焼いたそうです。
そういうやり方もあります。
~母の命日に寄せて~